水分と時間はいくらあっても足りない＠札幌

7/9の「文学フリマ札幌8」に参加してまいりました。
化屋月華堂としてだけでなく、Rista個人としても北海道は初上陸でした。

世間の動き以上に身の回りで色々ありまして、「行けるところへ行けるうちに行こう！」と思い立って申し込みました、文学フリマ最北の開催地。
今年は文フリだけでも4回目ってそういえば結構飛ばし気味のペース。だからなのか荷造りはそんなに手間取りませんでした。飛行機とホテルの予約には苦労しましたが！

で、イベントだけ出てとんぼ返りももったいない場所なので、前日からの１泊日程にしました。札幌駅周辺の名所を回ったり実家へのお土産を確保したりといった時間を確保できました。
主に何を見たかというと……
話題の新球場へ向かう人々。ちょうどプロ野球の試合日だった。地元側、相手側のユニフォーム装備はわかるとして、どちらでもない球団のを着た家族連れがいたのですが、いったいどっちの応援だったんでしょう？
あの時計台。ガッカリスポットとか言ってる学生さんとすれ違いましたが、外見だけで判断しちゃダメっていう良い例ですよね。ほんとにすごいのは中身なんですよ。中身。
あの大学。緑あふれるキャンパス内を散歩してる間だけ学生に戻った気分でした。まあ母校はあんなに広くなかったですが。
あのコンビニ。お弁当コーナーに驚きました。あたためますかって言われずともあたたかいって。
とあるラーメン店。旅行ガイド本に載ってた中ではリーズナブルかつそれほど混んでなかった。
……こんな感じです。
ずっと天気が良くて、ずっと日差しが強くて、帽子の中が蒸れているのをわかっていても手放せませんでした。
暑い！
歩き回るのに夢中で飲食や休憩を忘れがちな自分、よく熱中症で倒れなかったなと、今になって思います。反省。

もちろん写真もたくさん撮りました。

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さて、イベントの話に戻ります。
新刊は間に合わず、無料配布も結局断念し（中身が浮かばなかったのと必要枚数が読めなかったため）、直前までの２週間を費やして結局作ったのはドレス一枚。
コミティアで買ったリボンに似合う一着を、というコンセプトのもと。
ルート140・その9の表紙に使うことを前提にこのイベント合わせで完成を、と目標を立て。
選んだのがこちらの派手なドレス。
ミシン使用して３～６時間かかる工程を全部手縫いで押し通したためとにかく時間が足りず、帰宅後はもちろん仕事の合間（昼休み中）も手を動かしてました。
最後のパーツを縫い付けたのはイベント前夜。そう、ホテルのベッドに座って針仕事！
しかし直前で睡眠時間削るわけにもいかず、一部は仮縫いのまま会場へ持ち込むことになりました。

翌日は多少の余裕を持ってチェックアウトしたはずなのですが。
ちょっとの寄り道が思わぬ遠回りになり、会場についたときには出店者入場の列が既になくなっていました。
開始３０分前から設営開始、ぎりぎり間に合いました。

一般のお客さん、たくさん来てましたね！
心がけたのは「通りかかってこちらを見た人にちゃんと挨拶する」こと。前回（文学フリマ東京）でお隣だった方の姿勢を見習おうと思ったのです。
ポイントは「呼び込み」ではなく「挨拶（こんにちは）」。
仮縫いのレースを改めて縫い付けつつもできるだけ通路に目を配り、声をかけ続けました。足を止めない方も多かったですが、ひと声がきっかけで足を止めてくださる方や見本誌を手にとってくださる方もいました。

あと、遠巻きに藍ちゃんをチラ見して「かわいいー」→藍ちゃん手を振る→「かわいいー！！」、なんてやりとりも。

……他の #文学フリマ 会場より明るいです。この場所。
幸い冷房あるのでこんな衣装でもなんとかやれてます。

1枚目:コミティアで藍ちゃんに買ったリボンに合うよう仕立てた新作ドレス(型紙:@cotoro_net 様)
2枚目:ゼファールさんも今日は正面向き。夏服なくてごめんなさい pic.twitter.com/ivdTa58syV

— Rista(化屋月華堂) (@Rista_Bakeya) July 9, 2023

ちょっと意外だったのは、ダンボール棚を使って目線の高さに並べた掌編より、手前に平積みで並べたルート140のほうがよく手に取られたこと。
手前だからなのか、表紙の印象か、帯なのかは聞きそびれました。
そして前回（東京）の最後に少し書きましたがルート140は１が在庫わずかなので、今回は見本誌を引っ込めていました。
すると「１はないんですか？」と尋ねられることが何回か。
しかしルート140はツイノベ総集編なので順番の前後は正直関係ない。そこでこう答えました。
「一応あります。でもこの本はツイッター発信の短い話をまとめたもので、数字は『〇年目』の意味なので、どこからでも読めます」
結構納得されました。
そして２や３や４をパラ見するのです。
いや、予想外。１があったときは１を手に取る方ばかりだった（二人連れで１と２とかはあった）ので、数字の「〇巻」は続きものを連想する方が多いのかなと。
でも雑誌や合同誌など定期的に出ているものは「vol.〇〇」の数字はあまり気にされません。
１が表からいなくなったことで、ルート140は本当に「前後は関係ない」スタイルになれたわけです。
もうひとつ予想外だったのが、順番にしばられなくなった結果として最新刊の８ばかりが売れて、無料配布以外では初の「持ち込み分完売」を達成したことでしたが……

もちろん他の本をご指名くださった方、「おすすめは？」と聞かれて色々説明した結果first junctionを選んだ方もいらっしゃいました。
本当に皆様ありがとうございます。
そして化屋の本を選ばなかった方々も、それぞれの良い本にめぐりあえていますように。

飛行機の時間を気にしながらの撤収は実にスピーディでした。
でも空港の方であれこれ予想外の事態に遭遇し、搭乗口にたどり着いたのはギリギリでした。
同人誌イベントに慣れ、旅に慣れてきたので、次は空港利用に慣れないといけませんね……

#文学フリマ札幌 お疲れ様でした。

次の目的地は……大阪！

「今度こそ新刊間に合わせてよね？」
「それは私達のでしょうか、それとも……」
「両方作ってしまえばいいじゃない！」 pic.twitter.com/IzP6ONz6zb

— Rista(化屋月華堂) (@Rista_Bakeya) July 9, 2023

次のオフライン参加予定イベントは文学フリマ大阪です。
衣装は完成したので、ルート140の９だけでも出せたらなと思っています。目指しています。