忍者ブログ
♥ Admin ♥ Write ♥ Res ♥ 
Party Syndromeの現場に踊る足跡の記録。


 1 |  2 |  3 |  4 |  5 |  6 |
Twitter300字SS 第二十七回参加作品
お題「絵」
ジャンル:オリジナル、すこしふしぎ
注意書き:特になし

---

幼い息子を連れて実家に帰ったら、父が珍しく満面の笑みで出迎えた。
趣味の水墨画で傑作が描けたので娘と孫に自慢したかったらしい。
「これなぁに?」
「竜という生き物だよ」
「どうして目がないの?」
「よく見てごらん。目はここにあるよ」
「まっしろだね」
「目を閉じて眠っているんだよ」

翌朝。
悲鳴を聞いた私たちが父の部屋に駆けつけると、例の傑作から竜だけが消えていた。
信じがたい光景に皆が唖然とする中、息子がにこにこ笑って言った。
「あさだからみんなをおこしてきてって、ママいったでしょ」
「言ったわね」
「だから、おじいちゃんをおこして、りゅうもおこしたの!」
「なんてことだ……」
腰を抜かした父の足下に筆ペンが転がっていた。

---

子供の才能は無限……いやいや意味が違うから。

ようやく本を読む気力が戻ってきて、薄い本を一冊読み切ったら、書く力も少し戻ってきました。
PR
彼女は森の中を歩いていた。
そこには飾り付けられた木もなければ、真っ白な雪もなかった。
寒い風だけが寄り添ってずっとついてきた。

人の幸せをうらやんでも仕方ないから、近づかなかった。
壊したくなるから、その前に遠ざけた。

寂しくないか、だなんて聞かないで。
何もかもを手放したら、手元に何も残らないに決まってるじゃない。

そうするしかなかったんだから。

そうしなかったら、沈んでしまいそうだったから……
彼女は星空を見上げていた。
つかの間、すべてを忘れていた。

自分が誰で。
ここがどこで。
どうして頬が濡れているのか。

冬の星空は何も答えなかった。
彼女は海にこぎ出した。
今夜の波は穏やかだった。
星明かりだけが照らす世界は暗いようで暗くなかった。

このままどこまでも遠くへ行きたいけれど。
きっと、すぐに呼び戻されてしまうでしょうね。
彼女はぬくもりの中にいた。
誰とも会わない自分だけの場所は心地よかった。
だけど、何だか物足りない。

この感覚はいつも抱えている。
誰と会っても、誰と関わっても、ずっと消えない。
Copyright(c)  狂宴症候群  All Rights Reserved.
*Material by *MARIA   * Photo by photolibrary   * Template by tsukika

忍者ブログ [PR]
カレンダー
07 2017/08 09
S M T W T F S
1 2 3 4
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
Rista
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
化屋月華堂(親サイト)&カフェ「パーティ」(子サイト)管理人。今のところ活動は後者の方が活発。
一応今は社会人なので控えめに動いてるつもりだが、その割に子供じみた言動も多々ある。自覚あり。

ちなみにブログ名は“カフェパにのめり込んで離れられなくなった人”を指す造語に由来。
あなたは大丈夫ですか?
最新コメント
[04/30 西山太吉]
[12/29 NONAME]
[10/24 NONAME]
[10/18 NONAME]
[04/26 名無しさん]
ブログ内検索