「お節介」

Twitter300字SS 第六十回参加作品

お題「祝う」
ジャンル：オリジナル、とある普通の世界の話
注意書き：特になし

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　風邪ひいたから休むとバイト先に連絡したら、お節介な後輩が家に押しかけてきた。
「ダメですよ、何か食べなきゃ。冷蔵庫にあるもの使って適当に作りますね」
　どっかで聞いた台詞だけど待って。ほぼ自炊しないから大したものないはず。
「はいどうぞ」
　冷えたタオルが額に気持ちいい。ほっとしたら眠ってしまった。

　食欲をそそる匂いで目が覚めた。
　後輩が見慣れた片手鍋を持っていた。馴染んだ味の雑炊が心身に染みるけど、材料はどこから。
「こういうとき便利なんですよー」
　スマホを見せられて腑に落ちた。バイト先、そういえばネットスーパー始めたんだった。
「今日お誕生日ですよね。店長からお祝い」
　デザートのプリンは食べたことのない味がした。


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最近Twitterで見かけた話題から思いついた話に、なんとか今回のお題を絡めました。
あと「自炊できなくても生きていける」という最近の実感。

でも寝込んだときのための備えは必要ですね！