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Party Syndromeの現場に踊る足跡の記録。


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彼女は暗闇の向こうに潜んでいた。
孤独の世界に珍しく客人が訪れていた。
最初は耳を傾けていたが、次第に追い出す機会ばかりうかがうようになっていた。

自分の話を聞いてほしいだけなんでしょう?
相手がどんな反応をしても関係ないんでしょう?
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彼女は遺跡の深部で耳を傾けていた。
暗闇がざわめいていた。
島ではないどこかから聞こえてくるものだった。

いつものように迷子が降り立ったのではない、この感覚。
捜し物をしている場合じゃなさそうね。
彼女は眠ろうとしていた。
暗闇の中で、目を閉じ続けていても、かえって意識が冴えるばかりだった。
断ち切ろうとすれば、他の何かが開いてしまう。

何かが邪魔なの?
何が足りないの?
彼女は暗闇の中で考えていた。
この際、自分の記憶でも他の誰かの記憶でもかまわなかった。
投げかけられた言葉が攻撃だけではなかったと思いたかった。

どうして私を救おうと思ったのかしら。
彼女は喫茶店に立ち寄った。
変わっていないところと、変わったところを見つけた。
時が止まっていないことを実感した。

苦い記憶と、苦しい記憶と、差し伸べられた手を思い出した。

争いで争いはなくせない。
闇雲に訴えかけても伝わらない。
本当に悪いのは誰か、すれ違った言葉はどこか、見つけ出さない限りは……
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プロフィール
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性別:
非公開
自己紹介:
化屋月華堂(親サイト)&カフェ「パーティ」(子サイト)管理人。今のところ活動は後者の方が活発。
一応今は社会人なので控えめに動いてるつもりだが、その割に子供じみた言動も多々ある。自覚あり。

ちなみにブログ名は“カフェパにのめり込んで離れられなくなった人”を指す造語に由来。
あなたは大丈夫ですか?
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