Party Syndromeの現場に踊る足跡の記録。
化屋の日。サイト開設19周年。
いつもと違うことがしたくなったので、久々にカフェパ組のSSを書いてみました。(日付変わってしまいましたが)
もしも彼らの家に、最近噂のポケモンが現れたら。
いつもと違うことがしたくなったので、久々にカフェパ組のSSを書いてみました。(日付変わってしまいましたが)
もしも彼らの家に、最近噂のポケモンが現れたら。
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Twitter300字SS 第五十回参加作品
お題「薬」
ジャンル:オリジナル、とある不思議な世界の話
注意書き:特になし
内容自体は単発ですが、舞台は9・10月の話と同じです。
---
「ここにある薬を順番に並べておくように」
薬屋の店主が見習い薬師に与えた最初の課題は、今朝仕入れたばかりの薬種を整理すること。どのように、と聞けばこう言って笑うだけ。
「まずは君が考えて一番良いと思う方法でやってごらん」
店主は同じく見習いの受付嬢を連れて外へ出て行った。
大きな机には容量も形も様々な器が置かれている。袋詰めの花びら。箒のような草。色つきの水に浸かった根。キノコの笠が集まった手毬のような塊。
見習いはしばらく悩んでから、小さな体で懸命に器を動かし始めた。
「できました!」
報告を受けて戻ってきた店主が吹き出した。
種類も効果も関係ない。似た色の薬種が隣同士に並び、机の上で大きな輪を作っていた。
お題「薬」
ジャンル:オリジナル、とある不思議な世界の話
注意書き:特になし
内容自体は単発ですが、舞台は9・10月の話と同じです。
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「ここにある薬を順番に並べておくように」
薬屋の店主が見習い薬師に与えた最初の課題は、今朝仕入れたばかりの薬種を整理すること。どのように、と聞けばこう言って笑うだけ。
「まずは君が考えて一番良いと思う方法でやってごらん」
店主は同じく見習いの受付嬢を連れて外へ出て行った。
大きな机には容量も形も様々な器が置かれている。袋詰めの花びら。箒のような草。色つきの水に浸かった根。キノコの笠が集まった手毬のような塊。
見習いはしばらく悩んでから、小さな体で懸命に器を動かし始めた。
「できました!」
報告を受けて戻ってきた店主が吹き出した。
種類も効果も関係ない。似た色の薬種が隣同士に並び、机の上で大きな輪を作っていた。
サイトのイベント履歴にも載っていますが、今年はイベントにたくさん参加しました。
コミティア(東京・名古屋)、文学フリマ(東京・金沢)、静岡文学マルシェ、おなじみのテキレボ。
……とりあえずゼロ配布は回避しました。爆発的な何かも起きませんでしたが。
成果といえば「DROPOUT」をついに本にできたこと(何年も言い続けていた)、れぼんちゃんぬいぐるみを作ったことでしょうか。
それらの流れを受けて、続きを書き続けたり新作を作ったりしています。
カフェパは……ひとつ区切りをつけたことはあるものの、反省点しかない。何とは言いませんが。
もうすぐ新しい年が来ます。
楽しむ年、自分のキャラたちを幸せにできる年に、したいなあ……
コミティア(東京・名古屋)、文学フリマ(東京・金沢)、静岡文学マルシェ、おなじみのテキレボ。
……とりあえずゼロ配布は回避しました。爆発的な何かも起きませんでしたが。
成果といえば「DROPOUT」をついに本にできたこと(何年も言い続けていた)、れぼんちゃんぬいぐるみを作ったことでしょうか。
それらの流れを受けて、続きを書き続けたり新作を作ったりしています。
カフェパは……ひとつ区切りをつけたことはあるものの、反省点しかない。何とは言いませんが。
もうすぐ新しい年が来ます。
楽しむ年、自分のキャラたちを幸せにできる年に、したいなあ……
Twitter300字SS 第四十九回参加作品
お題「灯す」
ジャンル:オリジナル、とある二つの世界の話
注意書き:特になし
11月は参加できなかったので2ヶ月ぶり。というわけで今回は1時間で2本書きました(後半は先月のお題「霧」も使いました)。
冬の迎え方も年月の感じ方も、不思議との出会い方も、人それぞれです。
---
「ランタンと歌声」
野菜で作った色とりどりのランタンを手に、子供たちが目抜き通りを行進している。
窓辺に立っているだけで寒さが身にしみるほどだ。彼らはもっと寒いだろう。それでも楽しそうに笑うから、ついこちらも笑顔になる。
山間の村が厳しい冬を乗り切るため、あえて冬の妖精を歓待したという儀式が形を変え、今は楽しい行事として国じゅうに定着した。
ランタンを作ろう。あの子を迎えに行こう。
古い歌を口ずさみながら瓜の中身をくりぬいていた娘の背中を思い出した。
今頃どうしているだろう。あの日の私たちがそうしたように、我が子のランタン作りを見守ったのだろうか。危なっかしい手つきにはらはらしたのだろうか。
遠い街からの便りは今日も来ない。
---
「幻の列車」
それのヘッドライトが霧を裂いて現れたときは、驚くあまりシャッターを切ることを忘れていた。
こんな天気なのに列車を走らせるなんて。目を疑い鉄道会社を疑ったが、すぐどうでもよくなった。僕らの前を通り過ぎていった先頭車両はとうの昔に廃れ、静態保存ですら残されていないはずの。
顔を見合わせた僕らがその形式名を口にした瞬間、汽笛の音がすべてをかき消した。
身をすくめてからもう一度見上げると、何両も連なった客車が僕らの前を通り過ぎるところだった。慌ててカメラを構え直したときにはすべてが霧の中へ消えていた。
あの列車は何だったのか。
明かりが灯る客車に見えたいくつもの影はいったい誰だったのか。
答えは未だに分からない。
お題「灯す」
ジャンル:オリジナル、とある二つの世界の話
注意書き:特になし
11月は参加できなかったので2ヶ月ぶり。というわけで今回は1時間で2本書きました(後半は先月のお題「霧」も使いました)。
冬の迎え方も年月の感じ方も、不思議との出会い方も、人それぞれです。
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「ランタンと歌声」
野菜で作った色とりどりのランタンを手に、子供たちが目抜き通りを行進している。
窓辺に立っているだけで寒さが身にしみるほどだ。彼らはもっと寒いだろう。それでも楽しそうに笑うから、ついこちらも笑顔になる。
山間の村が厳しい冬を乗り切るため、あえて冬の妖精を歓待したという儀式が形を変え、今は楽しい行事として国じゅうに定着した。
ランタンを作ろう。あの子を迎えに行こう。
古い歌を口ずさみながら瓜の中身をくりぬいていた娘の背中を思い出した。
今頃どうしているだろう。あの日の私たちがそうしたように、我が子のランタン作りを見守ったのだろうか。危なっかしい手つきにはらはらしたのだろうか。
遠い街からの便りは今日も来ない。
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「幻の列車」
それのヘッドライトが霧を裂いて現れたときは、驚くあまりシャッターを切ることを忘れていた。
こんな天気なのに列車を走らせるなんて。目を疑い鉄道会社を疑ったが、すぐどうでもよくなった。僕らの前を通り過ぎていった先頭車両はとうの昔に廃れ、静態保存ですら残されていないはずの。
顔を見合わせた僕らがその形式名を口にした瞬間、汽笛の音がすべてをかき消した。
身をすくめてからもう一度見上げると、何両も連なった客車が僕らの前を通り過ぎるところだった。慌ててカメラを構え直したときにはすべてが霧の中へ消えていた。
あの列車は何だったのか。
明かりが灯る客車に見えたいくつもの影はいったい誰だったのか。
答えは未だに分からない。
Twitter300字SS 第四十七回参加作品
お題「食べる」
ジャンル:オリジナル、とある不思議な世界の話
注意書き:特になし
前回の「秋」と同じ町からお届けします。
---
装身具店の店主が隣にパン屋を開いた。
美しい細工や宝石を参考にした斬新なパンが受け、焼いたそばから売れる人気店になった。
ある日の黄昏時、薬屋の受付嬢が噂のパン屋を訪れ、奇妙な点に気づいた。
この時間に大量の商品が棚に並んでいる。いくら人気でも今日中に売り切れる量には見えない。
余ったパンは誰が食べるのか。まさか店主が?
気になった受付嬢、店じまいの頃に再び様子を見に行った。
中から現れた店主がドアの前で鐘を鳴らすと、地面から半透明の腕が大量に生えてきた。そして売れ残りのパンを競うようにさらって店の床下に消えた。
「また明日も頼むよ」
それは宝石を狙う不届き者から店を守る番人だと、店主がこっそり教えてくれた。
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お題「食べる」
ジャンル:オリジナル、とある不思議な世界の話
注意書き:特になし
前回の「秋」と同じ町からお届けします。
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装身具店の店主が隣にパン屋を開いた。
美しい細工や宝石を参考にした斬新なパンが受け、焼いたそばから売れる人気店になった。
ある日の黄昏時、薬屋の受付嬢が噂のパン屋を訪れ、奇妙な点に気づいた。
この時間に大量の商品が棚に並んでいる。いくら人気でも今日中に売り切れる量には見えない。
余ったパンは誰が食べるのか。まさか店主が?
気になった受付嬢、店じまいの頃に再び様子を見に行った。
中から現れた店主がドアの前で鐘を鳴らすと、地面から半透明の腕が大量に生えてきた。そして売れ残りのパンを競うようにさらって店の床下に消えた。
「また明日も頼むよ」
それは宝石を狙う不届き者から店を守る番人だと、店主がこっそり教えてくれた。
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HN:
Rista
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
化屋月華堂(親サイト)&カフェ「パーティ」(子サイト)管理人。今のところ活動は後者の方が活発。
一応今は社会人なので控えめに動いてるつもりだが、その割に子供じみた言動も多々ある。自覚あり。
ちなみにブログ名は“カフェパにのめり込んで離れられなくなった人”を指す造語に由来。
あなたは大丈夫ですか?
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