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Party Syndromeの現場に踊る足跡の記録。


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浅瀬で浮き輪に座ってぷかぷかしている。
どうしようと考えはしたけど、水面下では足をばたばたさせたけど、大きな移動はできなかった。
そんな一年でした。
一ヶ月ごとにまとめようと思ったら、区切って知らせるほど細かな進捗がなかったので、ざっくりまとめた感じで行きます。



では年の前半から。
2020/12/26~2021/3/21「Text-Revolutions Extra2」が一年のスタート。
昨年末からTLを賑わせていた「テキレボEX2」。
化屋は新刊として「ルート140」6巻、さらに主催した有志企画「テキレボねこマップ!」からマップとカタログを出しました。
複数の方に化屋の本をお求めいただきましたが、やはり一番注目されたのは「ねこマップ!」でしたね。
ねこ作品が伸びるきっかけ、見つけるとっかかりになれていたでしょうか。
もちろん自分も本棚を充実させました。本がたくさんある幸せ。ねこ作品が集まった幸せ。
たくさんの刺激があったためか、テキレボEX2終了後から「ツイノベ以外の本もそろそろ出したい」と思い始めました。実際に着手したのは5月頃だったでしょうか。
・ストレイトロードの短編(the first junction以降は企画に出すくらいだったけど久々に)
・DROPOUTの3巻(書きたい内容ははっきりしている)
このふたつを少しずつ、交互に進めることにしました。片方に集中すると息切れしそうだったのと、両方の具体的なイメージや文章が頭に浮かぶようになっていたために。


さて、オンラインのイベントが多様化する一方、夏を過ぎた辺りからオフラインの即売会も少しずつ再開されました。
自分はというと、遠出どころか近くのイベントまで「仕事との両立がきつい」「気持ちが沈んでいてそれどころじゃない」などなどの理由で見送り続き。
しかしそれだけでは寂しい。隣のBOOTHをうらやんでも仕方ない。
何かやってみたい、そして参加することによってイベントの支援の一部になりたい。

そこで、4月から一年かけて実施中のイベント「一箱静マル@ヒガクレ荘」にエントリー。
11月に作品を展示(&頒布)させてもらえることになりました。
せっかくだからと新刊も用意すると決意。しかし参加決定が夏、先に述べた2種類のどちらも秋には間に合いそうにないということで、思い切って方針転換。
「どちらでもない新作」に着手しました。

静岡へ送る本ということで、以前に静岡文学マルシェへ参加した際に思いついたネタ(詳細はあとがき参照)が土台に決定。短期間でもまとまった話になるよう、短い形式から始めて少しずつ物語を膨らませる方式をとりました。
具体的には「140文字SSとして描き、300文字SSに仕立て直し、200文字足して文庫サイズの2ページ分にする」という手順です。
ひとつひとつの物語はあっさりと、しかし根底にあるテーマだけははっきりと、準備期間が短かった割にはうまくまとめられた気がします。
300字SS企画などにこつこつ参加し続けたかいがありました。
しかし表紙を外注する時間も惜しんだ結果、入稿も発送もかなりギリギリとなったことは、明らかな反省点ですね。

一方、別の経験を重ねることも大事かと思い、pictSQUAREのオンラインイベントに参加してみました。
まずは9/26「一次創作の民集まれ!第3回!with月燈マルシェ 第12夜」。
続いて11/6「第三回 紙本祭
いずれも自分がTwitterでよく見かける企画であり、知っている人たちもちらほら参加するらしいもの。
一年近く続いた様子見をやめてサークル参加枠へ飛び込んだのは、「何事もやってみなければ良さも相性もわからない」と考え直したからでした。

オンラインのイベントは手軽です。申し込みから当日の参加まで全部がネットで完結、狭い部屋から外に出なくても本が買える。
オンラインのイベントは熾烈です。表紙買いせず中身を見たければ、いろんなところをクリック(タップ)して開く必要がある。
きれいでかっこいい表紙を作ってもらうことに慣れない。
自分の作品の良さや魅力をうまくアピールできずにいる。
それでも急な方針転換、時間が足りないにもほどがあった……

そして日課の140文字SSの合間、仕事の合間にアピールモードを探る日々。
TLでの宣伝は各主催者様の力を借りつつ(迷惑もかけましたが)、自分でも可能な限り頑張ってみました。
でもあんまり拡散しないってことはそもそも自分の見せ方があれなんだろうな……と不安な感じしかなく。

結局どちらのイベントでも、一冊も出ませんでした。
(無料ダウンロードできる試し読み版と折り本はクリック数をカウントできない仕様という可能性もあるのですが。)
手にとって中を見てもらうまでのステップ、必要なアピールが、うまく作れない。届かない。
非情な現実を突きつけられました。


12月に入り、静岡からの荷物(ほんのわずかだけ売れたらしい)が戻ってきて、思ったのは一つ。

何のために参加した?

「イベント主催者を応援したいから」「新しいフィールドに飛び込むくらいしないと先細りかも」「力作が誰かに届いてほしいから」
理想を並べるのは簡単。計画を練るには難しい。
光り輝く作品を頒布して「完売しました!」と言えるひとたちって、それだけ多くの人を引きつけている。
ではほとんど光らない自分は?
それでも出続ける意味はあるのか、そしてそれはオンラインとかオフラインとか関係ないのか?

そんなことを悩み続けた12月。
何のために参加しているのか。
「自分が作ったものが他人にはどう見えるのか、誰かの琴線に触れるのか、それを知りたい」
「一人きりで走るには限界があるから、誰かとぶつかり合うことで次へ続く刺激を得たい」
というのが結論でした。

もともと自分のためだけに創作し、たまたま中身を見た人からの評判が良かったから活動の幅を広げてきた、そういう人間です。
自分の属性とか性癖とか何好きとか、よく分かっていません。
宣伝を出そうにも、どの部分をどう抜き出して紹介すればいいか、全く分かりません。
まさに何から何まで一人きりで作った新刊が、自分の中だけの世界にしかなかったものが、どこまで通用するか。そんなチャレンジであり、自分の作品を客観的に評価してもらうチャンスであり、モチベーションに振りかけるスパイスを求める旅路でもあったのです。

しかしオンラインのイベントは、向こう側の反応が見えない。
どんな印象を抱かれているかはわからない。
どのワードを盛り込めば人の反応が変わるかなんて感じ取れない。
それでも助けを求めるのが(もっと言えば断られるのが)怖く、一人でもがくしかない。そんな場所でした。
だから多分、テキレボEXが開かれたとき以外は、オンイベにはもう出ないと思います。現状では。

そして悲しいことに、突発的な新刊と苦手な宣伝にエネルギーを使いすぎたようで、両イベントが終わってから原稿が全く進んでおりません。
続きを書きたいという意欲は一応まだ残っているのですが……

振り返りはこんなところでしょうか。



なお、本当はここに「第二回文学フリマ広島」参加の報告も書くはずでした。
昨年の第一回でたくさんの経験値とパワーをもらい、それを糧に書き上げた新しい本を持って行く予定が……
2月時点といえば諸々が厳しい状況だったため、やむを得ずイベント自体が開催中止になりました。

それからもうすぐ一年。やっぱり悔しいので、来年2月の第三回にもエントリーしました。
今度こそ開催できることを、自分を客観視できる現場に無事戻れることを、願うばかりです。
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化屋月華堂(親サイト)&カフェ「パーティ」(子サイト)管理人。今のところ活動は後者の方が活発。
一応今は社会人なので控えめに動いてるつもりだが、その割に子供じみた言動も多々ある。自覚あり。

ちなみにブログ名は“カフェパにのめり込んで離れられなくなった人”を指す造語に由来。
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