Party Syndromeの現場に踊る足跡の記録。
カフェパ話。
傍観者たちの雑談。思いついたままに書いたら短くなった。
傍観者たちの雑談。思いついたままに書いたら短くなった。
「……物語は無事、終章へ至ったようです」
「そっか。ありがとう」
黒い着物の女は大樹の梢に立ち、遠い水平線を見つめていた。傍らに浮遊する少年の姿は薄れていて、風が吹けば散りそうな煙のように揺らいでいる。
丑三つ時。夜明けは未だ遠い。
「良かった。あの子たちは当面、大丈夫そうだね」
「事態が収束すると見込んでいるのですか?」
「ううん」
女の問いかけに幽霊は首を横に振って答える。
「あれがどうなるかはまだ分からない。でも僕らが手を貸さなくても、あの子たちは自分たちの力で仲間を集めて、どんな困難も乗り越えられる。当事者かどうかに関係なく、周りに呼びかけて助け合う、その心がこの島にまだ残っていたって分かっただけでも嬉しいよ」
彼は笑っていた。
その言葉こそがまさに本心であると全力で表すように。
しかし。
その喜びは必ずしも喜びだけを意味しないということを、女は知っていた。
知ってしまっていた。
「……良いのですか?」
「ん、何が?」
「貴方は……“ ”がなければ、――」
言葉は遮られた。
別の言葉ではなく、女の唇に触れた、ほとんど透明に等しい指先によって。
「いいんだよ、僕は。元々そういう存在なんだから」
彼は笑っている。
その顔の裏に隠された本心は、彼女には分からなかった。
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ある人を助けにある世界へ乗り込んでいった皆を、見送るしかできなかった人たちの話。
裏事情から言ってしまうと、早く寝なきゃいけないのに途中離脱覚悟で乗り込むほどの状況じゃないなと判断したから手を引いたのですが。
ふと思ったのが、そんな覚悟を決めてまで首を突っ込みに行けるような相手も間柄も自分にはいないな、ということ。
他に安心して任せられる人がいて、しかも次々と名乗りを上げていて。
そっちに任せた方がよりよく、相手を大事にして、物語を紡げそうで。
それが他の誰の物語についても同じであれば良いのにと、心から願う。
書き上げてから思った。
これ消滅フラグじゃないか。どうしよう、修正方法が思いつかない(……
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自己紹介:
化屋月華堂(親サイト)&カフェ「パーティ」(子サイト)管理人。今のところ活動は後者の方が活発。
一応今は社会人なので控えめに動いてるつもりだが、その割に子供じみた言動も多々ある。自覚あり。
ちなみにブログ名は“カフェパにのめり込んで離れられなくなった人”を指す造語に由来。
あなたは大丈夫ですか?
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